
UiPath Studioの起動時にエラーが発生しまったく起動できなくなったので、発生した現象とその対処法について記載します。同様の現象に悩まされている方の助けとなれば幸いです。
手っ取り早く解決方法を参照されたい方は、目次から「対処法」へ飛んでください。
Contents
エラーの事象
今回起こったエラーは、UiPath Studio起動後の「Welcome to UiPath Studio」の画面で「Continue Free」を選択後、以下の警告が表示されその先に進めない状況となりました。
There was an error trying to reach the activation server.
You might be behind a firewall.Please contact your network administrator and retry later.
Optionally you can try Manual activation.
要約すると下記のような意味です。
「アクティベーションサーバに接続できませんでした。ファイアウォールが原因かもしれません。ネットワーク管理者に連絡して後でまた試してください。もしくは手動アクティベートしてください。」
この画面の後で、メールアドレスとディバイスIDを入力する画面が表示されますが、ディバイスIDは本来自動的に取得されるはずの箇所で空欄のままとなっており、メールアドレスは入力後、「Activitie」ボタンを押してもエラーとなって先に進めない状況となりました。
環境はMacBookでWindows10を動かしている特殊な環境ですが、恐らく今回のエラーとは無関係と思われます。
行った対応
その1 OSを再起動
困ったときのOS再起動ですが、再起動しても同様の状況でした。
その2 フォーラムを確認
フォーラムや英語サイトをエラーメッセージなどで検索してみるも、同様の状況の方はいれど解決策は明示されていませんでした。(英語力の問題かもしれませんが)
その3 ファイアウォールとセキュリティソフトを停止してみる
そもそも自宅環境のためファイアウォール等は考えづらかったのですが、念のためWindows Defenderとセキュリティソフトを一時的に停止してみましたが、まったく同じ状況でした。
その4 旧バージョンで起動してみる。
UiPath Studioは新バージョンとなってもインストールフォルダに旧バージョンのexeファイルが残っており、それを実行することで過去のUiPath Studioを起動することができます。ただ残念ながら旧バージョンで起動しても同じエラーが表示されるだけでした。
その5 手動アクティベートしてみる。
手動アクティベート画面には行けましたが、そもそもコミュニティエディションのためライセンスキーはなくアクティベートはできませんでした。
その6 待機してみる
さて困った。果報は寝て待てしか方法がなく、アクティベーションサーバ側の問題であることを祈り2日程待ってみましたが同様の状況でした。
再インストールしか方法がないかな…と諦めかけていた時に、そういえばアンインストールはどうするんだと思い、インストールフォルダを眺めていると「License」というフォルダがあることに気づきました。
対処法
UiPathStudioがインストールされているフォルダ内に「License」フォルダがあり、これを退避(License_bk)すると次回のUiPathStudio起動時に新規に「License」が作成されます。また起動後の画面も新たにアクティベートする状態となっており、問題であったディバイスIDも正常に取得されていました。
インストールフォルダ(Windows10)
C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\UiPath
ダウンロード時のメールアドレスを入力してアクティベートすることにより、初回のインストールと同様にアクティベート完了画面が表示され正常にUiPathStudioを使うことができるようになりました。
プロジェクトのバックアップ
UiPathStudioに入れなくなった場合でも、プロジェクトファイルは別フォルダに格納されるため簡単にバックアップを取得できます。アンインストール時にこのフォルダがどうなるのかは不明ですが、何か問題が発生した場合は念のためバックアップを取っておきましょう。
プロジェクトフォルダ
C:\ProgramData\UiPath\Packages
まとめ
恐らく「License」フォルダ内に含まれるファイルの破損が原因と思いますがどうして破損したかというのは分かっていません。
今回はアンインストールせずに済みましたが、多くの時間を使ってしまいました。
同じような状況の方の助けになれれば幸いです。