
UiPathで作成したプロジェクトは、UiPathStudioで実行する方法とコマンドプロンプトから実行する方法、GUIから実行する方法があります。ここではGUIから実行する方法を説明します。
GUI以外の実行方法は下記を参照してください。
UiPathStudioからロボットを実行する
コマンドプロンプトから実行
Contents
実行するプロジェクトを準備する。
まずは何でも良いので実行させたいプロジェクトを作成します。
ここでは「GUIから実行」というメッセージを表示するロボットを準備します。
なおUiPathStudioやコマンドプロンプトから実行する場合は実行ファイルを選択できましたが、GUIから実行する場合はファイルの選択はできず、必ず「main.xaml」が実行されます。
そのためmain.xaml上にアクティビティを配置しておくか、main.xamlから実行したい処理を呼び出すようにしておきましょう。
UiPathRobot用にファイルを生成する。
作成したプロジェクトを保存後、SETUPタブ内にある「Publish」ボタンを押します。
PublishとはUiPathRobotが認識できるようにプロジェクトを圧縮し、特定のフォルダに出力することです。
ボタン押下後はメッセージが表示されるだけですが、「Project published successfully」と表示されることを確認しておきましょう。
この画面ではプロジェクト名称やバージョン情報を確認できます。またあまり使用しませんが、「Ctrl+C」で表示された情報をコピーすることもできます。
ファイルの生成場所
「C:\ProgramData\UiPath\Packages」内に「プロジェクト名.バージョン名.nupkg」という形で出力されます。
publishするたびに新しいバージョン名で「.nupkg」フォルダが作成されます。
なお、「.nupkg」という拡張子はただの圧縮ファイルですので、「.nupkg」から「.zip」に変更することでフォルダの中身を確認することができます。
旧バージョンの中身を確認したい、という場合にはzipに変更後、解凍して確認してみましょう。
UiPathRobotを起動する。
タスクトレイにUiPathRobotが起動していないようであれば起動します。
UiPathRobotは「UiRobot.exe」という名前で下記のフォルダに格納されています。このファイルをダブルクリックすることでUiPathRobotが起動しタスクトレイに常駐するようになります。
C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\UiPath\app-バージョン\UiRobot.exe
UiPathRobotはバージョンが異なる場合など複数起動することができてしまいます。特に新しいバージョンがリリースされた時など、UiPathは自動で最新版をインストールするため、重複してUiPathRobotが起動している場合があります。
この時実行エラーが発生する事があるので、その際は歯車マークからUiPathRobotを一度止めて再度起動して実行してみましょう。
最新のプロジェクトを読み込む
タスクトレイのUIをクリックすると、UiPathRobotの画面が表示されプロジェクトの一覧を確認できます。
プロジェクト名の右にあるダウンロードボタンを押すことにより、最新バージョンのプロジェクトが読み込まれます。この操作はPublishするたびに必要となります。
プロジェクトを実行する。
ダウンロードが完了すると自動的に矢印ボタンに変わります。このボタンを押すことにより読み込んだプロジェクトが実行されます。
UiPathRobot画面の説明
Communityエディションの場合はプロジェクト一覧以外ほとんど使用しないかもしれませんが、UiPathRobotの画面の説明を記載します。
メイン画面
①利用可能なプロジェクトの一覧が表示されます。
②最新の情報を読み込みます。
③UiPathRobotの終了やセッティングなどのメニューを開きます。
④現在の接続状況を表示します。(オーケストレーターのみで使用)
メニュー画面
Settings..
主にオーケストレータとの接続を設定します。
Orchestrator Configration
Machine Name:インストールされているPCの名称
Robot Key:オーケストレーターに接続するためのキー設定
Orchestrator URL:オーケストレーターのURL
Robot Logging
Level:UiPathRobotが出力するログの出力レベルを指定します。
Status
オーケストレーターとの接続状況を表示します。
Open Logs
ログフォルダを開きます。
Help
ブラウザでUiPath Robotガイドのページを開きます。
Quite
UiPathRobotを停止します。